- Article written by Manami
すべてをポジティブに考えなくてもいい。#001
最終更新: 2020年1月13日
自立した強く優しい女性になるために身につけておきたい、本物の《 ポジティブシンキング 》とは?

ネガティブって悪いこと?
あなたは、「私はネガティブだから…」と自分を責めたり、チャンスが訪れても尻込みしたことはありませんか?
「ネガティブ」になるのは、物事の本質をじっくり見極め、あらゆるリスクを洗い出し、時には失敗した経験があるからこそ、目の前の事象をパチパチと瞬時に頭の中で計算し、直感的に「危険」と判断した結果なのです。
つまり、ネガティブシンキングは人間の防衛本能のようなもの。あって当然の思考なのです。
おまけに、歳を重ねるにつれ、なかなかポジティブには考えにくいものなのです。
しかし、ずっと悩んだり苦しく悲しい気持ちでいるのもつらいですよね。
実は、すべてをポジティブにとらえる必要なんてありませんし、最初からポジティブに捉えられるなんて、脳みそを使って考えていないのと同じだと私は思います。
そういうのを皮肉って、「楽観的」と世間ではいいますか?笑
ある事で、すごく悩んでいたとします。毎日が堂々巡りで、「解決の糸口も見つからないのでは?」と渦中にいる時はだれでもそう思います。
だから悩んでいる人に、ポジティブにいこうよ!なんて安易なアドバイスを私はできません。
経験しないと本当の理解ができないこともあります。
焦りを感じる、右に行けばいいのか左に行けばいいのかわからない。そういう時が人間だれしもあるのだと思います。
その時に大事なのは逃げないことだと私は思います。
本物の “ ポジティブシンキング ” とは?
無理にポジティブに変換して大丈夫かのように振る舞うのは、苦しさから逃げているだけ。
どうすればいいかわからない時、立ち止まることも1つの立派な決断。
立ち止まることは決して逃げていることにはなりません。
心と体のバランスが崩れてしまうくらいなら、ゆっくり休んでもよし。じっくり考えるのもよし。試行錯誤するもよし。信頼できる人に話してみるのもよし。
とにかく一歩ずつでいいから「私はこの問題に向き合った」というものを積み重ねていく。
すると不思議なことに時間が解決してくれるかもしれないし、そもそも悩む必要なんてなかったと思えることもある。
しかしそれは結果論であり、逃げなかったからこそ得られた答え。
得られるものが何かしらある。
最初からポジティブに処理していては本当のポジティブにはなれない。
ポジティブシンキングは、経験や練られた考えに基づく最終的な形態なんだと思います。
焦る必要はないのです。
すべてが経験につながる
人生経験豊富な方とお話ししていると、
「なんて強い人なんだろう」、「もし私が同じ立場だったら堪えられない」
というような経験をされていますよね。
一方で、その方たちが話している表情はとても朗らか。素敵ですよね。
私にも、病気のコンプレックスを引きずったり、仕事でうまくいかず心が折れてしまいそうになったり、人間関係で折り合いをつけられず、どうにも気持ちが晴れないことがありました。
笑って振り返られるくらい消化したり、「むしろ良い経験ができた」と捉えられるようになるまでにはある程度の時間がかかります。
しかし、経験したからこそ同じような立場の人に寄り添えたり、それらを糧にエネルギーへ変換して新しいことを始めたりと、一つ一つの「経験」というピースが綺麗につなぎ合わせられていく感覚を覚えた時はじめて、
「人の痛みがわかる優しい心」、
「受け入れる懐の大きさ」、
「考えの深さ」、
「信じる強さ」
を身につけられるのだとわかりました。
乗り越えてきたからこそ、明るく自然なポジティブシンキングでいられる、自立した強く優しい女性になれるのですね。
私もそのような、”本物の” ポジティブ人間になりたいです。