- Article written by Manami
日本のスーパーフード「大豆」は百人力。#006
知っているようで知らない、大豆のひみつ。オリエンタルビューティーを目指す女性には、毎日の食事で上手にとり入れてもらいたい。

約5年前に、WASYOKU (和食) がユネスコ無形文化遺産に登録されましたね。
和食で広く使われている中心食品といえば「大豆」。
和食の本家、日本ではいかほど大豆が食されているのでしょうか。
実は、食の欧米化が進んだ現在でも日本人の大豆製品の消費量は米国白人の700倍といわれるほど身近な食品なのです。
古くから日本の食文化に親しまれ、日本人の健康を支えてくれた大豆は、美容にも嬉しい栄養素がたっぷりです。美は日頃の食から始まっています。
今回の記事は、再注目のスーパーフード「大豆のいろは」をピックアップ。
大豆は美容界の百人力
健康的な美しさに関心のある女性ならば、
「大豆は身体に良い」となんとなく知っているかもしれません。
「大豆」や「大豆製品」は、色んな形で日本の食卓を支えてきました。
現代の食生活では、肉や魚が主なタンパク源であり、
筋肉や内臓、皮膚の主要な構成成分となる「動物性タンパク質」は十分とれます。
しかし、健康と美を司る免疫やホルモンなどの体質に影響する
「植物性タンパク質」は残念ながら不足しがちです。
そんな中、栄養価の高さから大豆が再注目されています。
大豆は現代の食生活ではとりにくい貴重な植物性タンパク質であり、
高タンパク、低カロリー、低脂肪の3拍子がそろう優秀な食品です。
他にも、
アミノ酸スコアが100なので体内で効率的にタンパク質が合成される
タンパク質の代謝に必要なビタミンBが豊富
ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富
イソフラボンが豊富
食欲を抑制して食べ過ぎを防止
大豆に含まれるレシチンは、余分な脂肪の排出を促す
基礎代謝を上げてダイエットを支えてくれる
など嬉しいことづくし。
イソフラボンは、ほぼ大豆にだけ含まれている成分であり、
化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)と似ているためそれに似た働きをしてくれます。
ある研究では大豆製品の摂取で乳がんの発症率が下がることや、インスリンの効き目が良くなることが報告されています。
こう聞くと、ついついサプリメントに頼ってしまいたくなりますが、
上記の効果はサプリメントでまったく同じ効果が得られるかは結論がでていないため
やはり大豆や大豆製品としてそのまま食べたい食品です。
大豆の七変化は日本の食卓を支えている
身の回りの食品で大豆が原料になっているものはたくさんあります。
豆腐
高野豆腐
味噌
醤油
きな粉
豆乳
納豆
油揚げ
がんもどき
これだけあれば、レシピは多種多様で飽きがこないので毎日の食卓にはもってこいです。
お味噌汁を1日1杯
大豆製品を使った料理の中でも、お味噌汁は野菜をたっぷりとれるのでおすすめです。
見た目が鮮やかでオシャレなスープも良いですが、
ヘルシーな母国料理に恵まれている日本人がお味噌汁を積極的に食べないのは非常にもったいないと思います。
「和食は塩分が…」と気にされる方でもお味噌汁1日1杯は大丈夫です。
最近は、忙しい主婦や単身の若い人を中心に、
お味噌汁を「メインのおかず」にするのがブームになっているらしいです。
例えば、トマトベースにナスやお味噌を入れ、チーズをトッピングして洋風アレンジといったように様々な具材を組み合わせて工夫します。
次回予告
日本人にとって大豆はあまりにも当たり前の存在なので
少し地味な存在(ごめんなさい)ですが、実は縁の下の力持ちですね。
あなたの食の選択に大豆の登場が増えますように!
次回のEAT篇は「タンパク質」をさらに詳しくみていきます!